誰よりも、輝いて見えた。 「織音ッ織音ッ」 「なによ野球バカ」 「はい野球バカですっ。…って何言わすんじゃぼけっ!!じゃ、じゃーんッ」 「………65点」 「すごくねっ新記録じゃねっ?!」 「あーすごいすごい」 「棒読みすんなっ」 「…で、なに。赤点脱出したのがそんな嬉しいの?」 「ちっがーうっ。ハゲ先と男の約束したんだよっ」 「萩先生ね。……どんな」 「こんどの美術のテストで60点以上とれたら、体育祭の応援団のキャプテンやってもいいってッ」 「……美術のテストでとか微妙…」 「よおっしっ木村サンに良いとこ見せて、あぴっとこv」 「せーぜーがんばればあ?」 「なんか英雄になった気分だぜっ」 こんなにちかくでみてる幼なじみの気持ちも分かんないなんて。 バカ≠フ英雄決定。 ******* クールな女の子とスポーツ馬鹿。微妙に切ない幼なじみのひとコマ。 |