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誰よりも、輝いて見えた。




06 英雄






「織音ッ織音ッ」
「なによ野球バカ」
「はい野球バカですっ。…って何言わすんじゃぼけっ!!じゃ、じゃーんッ」
「………65点」
「すごくねっ新記録じゃねっ?!」
「あーすごいすごい」
「棒読みすんなっ」
「…で、なに。赤点脱出したのがそんな嬉しいの?」
「ちっがーうっ。ハゲ先と男の約束したんだよっ」
「萩先生ね。……どんな」
「こんどの美術のテストで60点以上とれたら、体育祭の応援団のキャプテンやってもいいってッ」
「……美術のテストでとか微妙…」
「よおっしっ木村サンに良いとこ見せて、あぴっとこv」
「せーぜーがんばればあ?」
「なんか英雄になった気分だぜっ」
 

 こんなにちかくでみてる幼なじみの気持ちも分かんないなんて。


 バカ≠フ英雄決定。


*******
クールな女の子とスポーツ馬鹿。微妙に切ない幼なじみのひとコマ。




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